まどか☆マギカ ポータブル

謎の魔女結界5で50Fの魔女撃破後にフリーズし、やる気ゲージが0になって放り投げ。
もうフリーズに怯えながらプレイするのは嫌や。
ストーリーは、wikiを見るかぎり、杏子シナリオの魔女化回避ルート以外はひと通り回ったんかな。


操作性関係はいまいち。
難易度はそこそこなのでゲームオーバーになることがあり(主に初見殺しだが)、フリーズもするので、システム上は未読でもプレイヤーにとっては既読=スキップしたい状況が多々あるが、未クリアのシナリオはスキップできない仕様なので、だるい。
Ctrlボタン寄こせし。
未読も豪快にスキップしてしまう「既読スキップ搭載」の「てのひらを、たいように」を見習え。(ダメです)


「マップ上で行き先選択→イベント発生」を繰り返すタイプのゲームであり、セーブ&ロードはその「マップ上」でだけ。
ダンジョンはローグライクなので、途中セーブできないのはゲームデザイン上問題ない。
問題ないはずなのだが、ゲームシステムに「フリーズ」が組み込まれているので大問題。
ゲームバランス云々抜かす前に、5Fに1回ぐらいの割合でいいから途中セーブぐらいさせろし。
つかフリーズすんな。


微妙にロードが長い。
ADVパートでは、何もないような場面でたまに長いロードが入るのが気になる。
変身シーン等のムービーが入るならまあ許せるが、5秒程度のロードを経て描画されるのがインキュベーターさんの立ち絵1枚とかふざけんな。
「フロッピーK ヲ イレテクダサイ」の時代じゃあるまいし、立ち絵を描画する程度で何故そこまでのロードを要求するのか。
ダンジョンパートでは、階層毎に10秒程度のロードが入るが、それ以外は気になるロードが入らないので、まあ許容範囲。
飲み物を飲んだりケツを掻いたりして軽く休憩を入れるにはいい時間。




シナリオ。
原作では成し得なかった「if」を体験できるのが最大の醍醐味。
だとは思うのだが、うん、正直微妙。
虚淵とシャフトは「あくまで監修」であり、メインで書いたのは「バンナムの馬の骨」と言われても頷けてしまうような。
作中ではあまり語られなかったマミさんや杏子の過去話を掘り下げたのはいいが、そういうのじゃなくて、ifを求めていたんや。
例えば、青い子1人だけを魔女にして、他の4人による「オクタヴィアちゃん1匹の討伐クエスト 契約金:杏子のソウルジェム 報酬金:さやかのグリーフシード」とかをやりたかったんや。
同人ノリの「番外編」以外は、多少改変された原作の「1週目〜原作終了時」を体験するだけと言っても差し支えない程度のif。


ADVパートとダンジョンパートを交互に繰り返していくことになるが、そんなボコボコ使い魔やら魔女やらが湧くわけではないので、比率としてはADVパートの方が圧倒的に多い。
シナリオによってはダンジョンパートが2つしかないものも。
17日からいきなり31日(ワル夜襲来)に飛んだりすることも多く、「このシナリオにあとどれぐらいダンジョンパートが残されているか」が初見だと知り得ることができない。
ワル夜が来るのはほぼ確定なのだが、ワル夜のダンジョンパートがあるとは限らない。
シナリオによってはADVパートだけで「負けました」となり、「私の戦場はry」でMagia→タイトル画面の流れになることもあるので、やっぱり先を見通せない。
正直、ダンジョンパートはクリア後に出現する「謎の魔女結界」が本番。
各シナリオのダンジョンパートは冷やかしに過ぎん。




ゲーム性。
ローグライク
最大5人PTだが、ペケジやタンモモのようにゾロゾロ連れ歩くようなことはなく、メインで操作するのは1人だけ。
控えに回しているメンバーにもそこそこの経験値が入るので、使用頻度が低いキャラでも足手まといになるぐらい置いてけぼりになることはない。
攻撃には「斬突衝」の属性があり、3すくみの相性となっている。
相性が悪いと使い魔1匹にすら殺されかけることも多々あるので、使い魔との相性に応じてキャラチェンジ(要1ターン)していくのがベスト。


ソウルジェム」がいわゆる「満腹度」に当たり、「グリーフシード」が食料に当たる。
時間経過はもちろん魔法の使用でも穢れ、完全に穢れると攻撃力ダウン&魔法使用不可状態になる上、グリーフシードを使っても穢れが取れなくなってしまう。
シナリオによっては、特定のキャラが濁ることでストーリーが分岐(=魔女化)することも。
物語の展開上、グリーフシードは限られた数しか入手入らないので、自ずとグリーフシードによって穢れを取れる回数も有限となっているが、まあ、そこはゲーム、まどかがインキュベーターさんシステムの脆弱性を突いた「穢れを取る魔法」を覚えるのはご愛嬌。
とはいっても、なるべく穢れを溜めない運用を用をするに越したことはないので、「控えメンバーは自然回復が2倍」になることを生かし、「魔法を使わずに通常攻撃だけで殴り合って倒し、控えに回して減ったHPを回復」といったようなことも大事。


魔法はダンジョン内で拾える「スペルブック」を使用して覚えていく。
キャラ毎にスキルツリーがあり、「ミサイルとマシンガン覚えてからじゃないと迫撃砲は取れないよ」とか「このスキルを覚えるのにはSTRが70以上必要だよ」とか制限があるので、いきなり強力な技を取ることはできない。
ドーピングアイテムとスペルブックの数と相談して育成していくが吉。
謎の魔女結界では覚えたスキルやドーピングしたパラメータなどは次回に引き継がれるし、スペルブック自体レアなものではなくポコポコ拾えるので、深く考えずにガンガン使っていって構わない。


ダンジョンパートは、まあ、うん、「ローグライク」としてみれば、初代トルネコよりも底が浅いというか比較するのもおこがましいレベルだが、「キャラゲー」としてみれば、十分満足できる出来。
50Fでフリーズとかしなければな!




音楽。
原作曲が使われない(コネクトとMagiaぐらい?)だけで憤慨物なのに、そのオリジナルの楽曲がしょぼすぎて腹が立つと思いきや、妙に長いロードも手伝って眠くなるというか寝落ちる。
少なくとも4回は寝落ちした記憶があるぜ。
ワル夜戦の曲だけはかろうじて評価してもいいかなーというぐらい。
フルボイスなのはキャラゲーなのと媒体を考えれば当然か。




絵とか。
まあ、ふつー?
描きおろしのCGは少ない感じ。
ムービーは変身シーンとOP以外に入っていた記憶が無い。
仮に他にあったとしても、記憶に残っていないならその程度だったんでしょう。




総評としては、フリーズが無ければキャラゲーとしては中の上ぐらいだと思うが、如何せんフリーズとは切っても切り離すことができない関係なので、下の上か下の中ぐらい。
やんない方がいいよ、このフリーズゲー。
フリーセルやってた方が有意義。