もしも明日が晴れならば

MADを見て気にな以下略。


システム

特に不満はなし。
強いていえばメッセージスキップがちょいとばかし遅いかなってぐらい。
選択肢一つで分岐するタイプではなく、誰寄りの選択肢を選んでいったかの好感度で分岐するタイプであり、毎回序盤から選択肢を選び直して行かなければならないため、スキップが遅いのは割と致命的ではあるが、バックグラウンドでも動作してくれるので、その間は巡回するなりメッセで話し掛けるなりして暇を潰していればよい。
バックグラウンドで動かなかったら途端にくそげーだったなきっと。
セーブ数は多すぎるぐらい。
選択肢の度にセーブしていってもお釣りがくる。
まあ、それまでの積み重ねが重要なのだから、よほど重要な選択肢以外はセーブしても大した意味はないのだけれど。


シナリオ

幼馴染に告白したら次の日にその幼馴染が死んじゃってしまい、途方に暮れていたら幽霊になって戻ってきたよ、という、手垢にまみれるところまでは行ってはいないと思うけれど適度に程度使い古された設定。
「悲劇のヒロインには主人公を好いている妹がいる」というお約束もばっちり。
主人公が相当レベルの高いへたれ。
へたれキングであるMは「周囲を惨劇の渦に巻き込む程度の能力」を持っているし、あそこまで飛び抜けたへたれだと存在しているだけで意味があるが、こちらは何の取り得もない本当の無個性君。
へたれとして名高い藤井某や鳴海某はそれほど嫌いじゃないが、こいつはみずいろの主人公と同じ匂いを感じる。
まあ、へたれ話はこれぐらいにして。


サスペンス物に出てくる双子が入れ替わらないはずがないのと同様に、こういう設定の物語で出てくる幽霊が成仏しないはずもなく。
ルートによって成仏だったり消滅だったり違いはあるけれど、とにかく例外なく別れはやってくる。
その辺り、どのルートでも違った展開で丁寧に別れが描かれているのが好感が持てた。
他キャラのルートの場合の消えるプロセスは共通だぜ、とかだと萎えるもんな。
何の伏線もなくひょっこり生き返ったら冷めるなあという心配も杞憂に終わったので安心。
秋穂ルートのエピローグはまあ許容範囲でしょ。
日常のシーンは特に可もなく不可もなく、といった感じだったけれど、眠くなることはなかったからまあ良しとしよう。


修羅場は適度にあるけれど、飛び降りたりノコギリで強襲したりするようなことはない。
ヤンデレもなし。
関係ないけど、ひデブに言葉様が出たら活躍できそうだなぁ。
オヤシロモード限定コンボ「空中特殊攻撃→着地格闘×2→死んじゃえ」で8割ですよ。
東方不敗も真っ青。


音楽

ボーカルはいまいちだったけれど、暗めの曲が多かったので、ぼちぼちヒットするものが。


特に癖のない、万人受けする絵柄なのでは?
枚数もそれなり。


総評

並の上ぐらい。
うーん。まあ、特にいうことないかな。
良く言えば「平凡だけどよくまとまっている」作品。
悪く言えば「よくまとまっているけど平凡」な作品。
そんな感じ。