アルトネリコ1

こっそり進めてこっそり終わらせたゲーム。
うん、つまんなかった。
戦闘はぬるぬる。
や、「グリグリ動く」という意味ではなく、バランス的な意味で。
戦闘シーン自体は割とラグい。
長いロードは無いのだが、頻繁に細かなロードを行っているようで、その度に若干のラグとCD読み込み音がキュッキュと。
さておき、戦闘バランスはかなりぬるく、「せっかく存在しているのに使う必要がない」システムや技等がてんこ盛り。
や、活用すれば楽になるのかもしれないけど、そんなことしなくても常にバギィにブレス食らってるかと思うぐらい眠くなるほど楽だし、「ファルシのルシがコクーンでパージ」並に専門用語がてんこ盛りなので、覚えるのも面倒くさい。
こまけぇこたぁ言わず、レベルを上げて物理で殴ればいいんだよ。
いや違う、レベル関係なく物理で殴ればいいんだ。


ダンジョン。
狭い上にセーブポイントが豊富。
2〜3マップ毎にセーブポイントがある気がする。
回復効果のあるセーブポイントが多いことと、レベルアップで全快することで、ボス戦以外での回復は不要な仕上がりとなっております。
あと、小さな部屋を複数繋ぎ合わせて構築しているようなダンジョンであり、部屋間の移動は当然ロードが発生するわけだから、ラグいし眠くなる。
ダンジョンの狭さをエンカウント率で誤魔化しているようにも。


主人公が典型的な「ハーレムものの主人公」てな感じでうざい。
しかも戦闘パーティから外せず固定されている。


調合。
色々と作れるし、役に立つものもあるけれど、ぬるいので別に使わなくても問題ない。
消費アイテムなんて、ラスボス戦付近で蘇生のを使ったぐらいだなあ……


詩。
「ヒロインと仲良くなれば強力な詩(=魔法)を紡げるようになるよ」という名目でヒロインの深層心理に飛び込むのだが、その際の小話がダルい。
あと、詩は結構の種類があるように見えるのだけれども、「微妙な効果の似たようなものたくさんある」だけであり、戦闘もぬるいので、結局使わない。
蘇生があればいいんじゃないかな。
それにしたって、後半仲間になる3人目のヒロインが基本上位互換であり、つまらない小話を聞かなくても強力な詩が最初から揃っているので……


シナリオ。
設定だけ見れば「割とありがちではあるが面白くできそうな話」なのだが、ライターの力量が伴っていないのか、キャラの性格付けややりとりといった点が致命的につまらない。
逆に「つまらなそうな設定」でも、やりとり等が面白ければ面白くなるものなんだけどなあ。
つまり、眠い。


音楽。
コーラスやボーカル入りの曲はいいとは思うが、それ以外は割と普通。
ぬるぬるのバランスで眠くなるということで、ゲームを通して「聞くと眠くなる」という刷り込みが完了しており、曲自体は悪くはないとは思うのだがなんだかマイナスの印象。
眠いしラグいんだよ、このゲーム。


総評。
下の中。
スーパードラッケンをやっていた方が楽しかった気がする。
寝る前に電気消して布団に入りながらやる分には有用かもしれないが、イャンクックでも乱獲してた方が安眠できそう。
このゲーム自体に対する評価も感想もダメダメだけど、アルトネリコ1という下地があったからこそ名作マナケミアができたと思えば、存在までは否定する気はない。
が、どんなに改善されていたとしても続編をやる気には。
なんでシリーズ化されるほど人気出たんだろう……