SDガンダム ジージェネレーションスピリッツ

GBAのを1作やったことがあったけれど、据え置き器では初めてのジージェネ。

操作性

いちいち処理が重い。
特に、ユニットにカーソルを合わせた時に短時間だがロードが行われるのが痛く、ユニット密集地帯で特定のユニットにカーソルを合わせようとすると「ユニットAにカーソルが重なる→ロードが行なわれる→カーソルの動きが一瞬止まる→ユニットBにカーソルが重なる→カーソルの動きが一瞬止まる→ユニットCに……」てな感じで、非常にイライラ棒
ロードが行なわれた瞬間は方向キーの操作を受け付けていないのか、先行入力気味に「→↑」と入力すると、「→」の部分でユニットにカーソルが重なった時のロードで「↑」の入力が認識されず、関係ないユニットを動かそうとしてしまうこともしばしば。
自分の環境では起こらなかったが、この頻繁なロードが原因なのか、フリーズしてしまうこともあるとかないとか。


ウインドウが開くまで時間がかかるくせに、開ききるまで操作を受け付けてない。
例えば、「ターン終了」はスタートボタンで開くメニューの一番上にあり、「セーブ」は一番下にある。
すなわち、先行入力気味に「START→下方向入力→○ボタン」と入力してセーブしようとすると、「START→下方向入力(まだウインドウの表示が完了していないので破棄される)→○ボタン」でターン終了してしまい、「アーッ」な状況を生み出してしまう。
同時期にサルファをやっていたが、そちらの方は快適至極。
同じような(同じように見える)ゲームで同じ販売元だから、ことさらイライラさせてくれた。


セーブデータを1つしか作れない。
インターミッション画面でセーブしてもシナリオマップ画面でセーブしても、データは1つ。
これだけならまだいいが、インターミッション画面でセーブすると、稀にデータが破壊されてしまい、ロードできなくなることがあるらしい。
自分は遭遇しなかったが、極めて致命的かと。
複数セーブデータを作れるならまだ救いがあるが、1つだけなので如何ともしがたい。
唯一の対抗策が「インターミッション画面でセーブしない」。
えー。


一度見た会話をSTARTボタンで一発で飛ばせる(イベントバトルすら飛ばせる)のは好印象。
スパロボのシーンスキップはマップ画面だと全然飛んでくれない(早送りの方がむしろ早い)ので、この点だけはスパロボよりよかったなーと。


戦闘シーン中に×ボタンで戦闘シーンをキャンセルできるのもスパロボ通り。
というか、マップ戦闘より「リアル戦闘→×ボタンキャンセル」の方が概ね早い。
1戦闘に最大11ユニットまで参加できるのに、マップ戦闘だと1体1体の結果を表示するので、すごく時間がかかる。
「リアル戦闘→×ボタンキャンセル」の場合、1体1体の戦闘結果は表示せず、最終的な結果だけを表示してくれるので、支援攻撃を利用した場合はこちらの方が早い。
システム的に支援攻撃を利用しないと高スコアを取れないので、支援はMAXまで付けるのが常套手段。
つまり、プレイスタイルにもよるが、図鑑コンプを目指す場合の戦闘は9割方「リアル戦闘→×ボタンキャンセル」の方が早いという結果に。
だったら、最初から最終的な結果を表示するマップ戦闘を付けろっつーの。


しばしば複数のマップを同時に行き来するステージ(上空⇔地上、奥⇔中⇔前など)がある。
マップ移動先にユニットがいると移動できないのだが、移動の可不可が分かりづらい。
ユニットサイズが1×1だけならいいのだが、4×4もあれば、9×6の上に複雑な形だったりするものもあるので、どうしようもない。
せめて、移動先のマップで点線か何かで移動させたいユニットを表示させて、どれぐらい動いてからマップ移動すればいいか、どのユニットを倒せば移動できるかなどを、わかりやすい形で示して欲しかった。
多層マップがあるよ!と売り文句みたいにパッケージに書かれていたので、なおさらにもっと親切にするべきだったかと。
まあ、多層マップの面はただただ単純に面倒だったっていうのがほとんどだけどね。
演出として有効に活用できてたのは半分もないかと。


セーブロードが微妙に遅い。
序盤は命中40%のところをセーブロードを駆使して強引に当てに行かざるを得ない状況もちらほら出てくるので、こいつはきつい。


シナリオ

原作通り、と言ったらそれまで。
全作品の全エピソードがあるわけではない故に、「俺の好きなエピソードがない」と嘆く人も出てくるかと思うが、多分他のシリーズにはあると思うので、まあ仕方ないかと。
参戦作品を減らして1作品を掘り下げるか、参戦作品を増やして1作品を薄くするかしかないからね。
広く浅くになってしまうのは仕方がない。


そんなガンダムに詳しいわけじゃない(種死までの映像化作品を1回見た程度)が、各作品のMSはかなり登場してるかと。
ただ、ザク?初期型(核バズーカ装備)がいないのはまあいいとしても、ドッゴーラがいないのだけは納得できない。
オリジナル機体出すぐらいなら、ドッゴーラ出しなさいドッゴーラ
ゴッゾーラもドッゴーラ改は要らないから、とにかくドッゴーラを。
ドッゴーラに清き一票を。


バランスとか

好きなシナリオを選んでプレイする方式。
素直にファーストガンダムの話からするもよし、いきなりVガンから始めるもよし。
いつでも好きな作品の話をプレイできる以上、バランスもある程度は取れているが、やはりいきなりVガンから始めるのは少々厳しかったり。
ただクリアするだけならまだしも、最高ランクは難しいんじゃなかろうか。
また、前述の通りある程度バランスが均一になっているので、中盤以降自軍が強化されてくると、どのステージを選んでもヌルゲーになってしまうという弊害も。
標準的なMSのHPは10000ないのに、終盤になると1機で30万ダメージとか叩きだせるというインフレ。
支援を7機付ければ210万ですよ。
どこのイセリアクイーンだ。
ということで、序盤はカツカツだが、中盤以降は打って変わって虐殺ゲーに。
なんとなくシド加入後のFFTを思い出してしまった。


パイロットレベルとユニットレベルが個別に用意されており、ユニットのレベルが上がった時のステータスの上昇は、パイロットのレベルが高いほど多くなる。
基本的にパイロットのステータスは攻撃力に関係しておらず(ファンネル系だけは若干影響を受けるらしい)、重要なのはユニットのパラメータの方。
ということで、中盤以降に一見強そうなパラメータのキャラを使えるようになっても、ユニットのパラメータの伸びを考えると最初から育ててきたキャラを使い続けた方が圧倒的にお得という、新参に厳しいシステムに。
そりゃカイ・シデンも主力になるわな。
別にこの方式でも悪くはないと思うけれど、もう少し後半仲間になるキャラに対しての救済措置が欲しかった。


グラフィック

戦闘アニメは、そこそこ気合い入ってた気が。
エピソードによっては、ムービーが挿入されることもあるけど、まあおまけのようなもん。
何人かのキャラは容姿を変更できる(複数の作品にまたがって登場するアムロやシャア、後半になるとブチ切れるカテジナやファラなど)が、見た目だけでなく性格まで変わるのはいいと思った。
そりゃ、逆シャアよりファーストのアムロの方がキレやすいし、強化された後だと最初からキレてたりするのは当然だからね。
さすがにスパロボより原作を大事にしてるなーと思った。
ああ、原作重視といえば、大気圏内でファンネルミサイル以外のファンネルを使えるのを疑問に思っていたけれど、過去に使えないシリーズがあったようなので、ゲーム上の面白さを考慮して使えるようにしたんでしょうな。


音楽

割といい感じだった。
クロボンのテーマ曲はニルファのより好みかも。
でも、サントラ出てないっぽいんだよな。
悔しいのう。
そういや、クロスボーンって映像化されてないけど、Gジェネでもニルファでも共通のテーマ曲というか音楽が使われてるんだよね。
元ネタは何なのかしら。
ドラマCDでも出てるのかのう。


総評

中の上ぐらい。
虐殺ゲーになってからはかなーりダレたけど、長い間楽しませてくれました。
まあ、しばらくは新作とか出てもやりたいとは思わないや。
携帯機の方は別物といってもいいぐらい違うみたい(実際GBAでやったのとは似ても似つかなかった)なので、そっちの方なら気が向いたらやるかも。