FF4DS

入院中にクリアしたゲーム第三弾。
この頃はまだA県H市にいた故、見舞いに来てくれるのは親戚の年寄り連中だけという顔ぶれの中(や、それでも嬉しかったですよ?)、無限のフロンティアがクリア目前に迫って切羽詰った(=クリアするとやるゲームがなくなる)ので、いちかばちか母親に頼んで買ってきてもらったソフト。
ワンダースワン版を買ってきたらどうしようとか、FF3を買ってきたらどうしようとか、それどころか全然関係ないゲームを買ってきたらどうしようとか、不安要素は煩悩と同じ数だけあったが、1980円という破格の値段で買ってきた母親の勇士が今でも網膜に焼き付いている。
今でも仙台の中古市場価格は軽く2000円超えてるよなあ。
田舎の古本屋の底力を知ったぜ。


操作性とか

だから何でソフトリセットがないんだと。
一応「メニュー画面から中断してタイトル画面に戻り、ロードし直す」という手順で電源を切らずにリロードすることはできた(普通にメニューからロードできたっけ?)ものの、そんなの関係ねえ。
リセットする理由なんて、「バックアタック→ほのお→アーッ」とか、「大津波→3人即死→アーッ」とかそんな感じなんだから、戦闘中に出来なきゃ意味がない。
何で最近のスクエニはこうなんかな。
ロマサガ2なんて、L+セレクトの片手操作でリセットできる神仕様だったじゃないか。
無意味にがちゃがちゃやってると、KOF97よろしく暴発することもあったけど。


それ以外は、まあ問題なかったかと。
戦闘中の武器の変更に1ターンかかるのは、ゲームバランスの調整と理解。
ターンがかかることによって死にシステム化したのなら話は別だけれど、それでも変更する機会はあったし。
ATBバーが、行動前と行動準備中の2種類付いた(色で識別)のはとてもいい変更かと。
バハムート発動直前に逝っちゃった時の憤りといったらもう。
リディアとエッジの死にやすさは異常。


マップを埋めるとアイテムをもらえる要素は、どうでもいいというか、スタオシャーン3を彷彿させてちょっと……だったけれど、まああって損をするもんでもなし。
結局、手元に使われなかった大量のエーテルやエリクサーが残っただけだったけど。


Wi-Fi関係はどうでもいい。


デカントアビリティ(キャラに新たなアビリティを覚えさせられる&取り外し不可)はなかなか面白いシステムだったかと。
「カウンター(セシル)」「うたう(ローザ)」「せいしんは(リディア)」にはお世話になりました。
クリア後にちょこちょこ調べたら聞いたことがないアビリティがあったので、取り残しや隠し的なもの(周回関係かな)があったってことでしょうな。


ストーリー

おれはしょうきにもどった!


ゲーム性

一度に登場する敵の上限が基本的に3体までだったFF3DSに対し、FF4DSは原作通り(だっけ?)大量に出る時はちゃんと大量に出てくれるように。
おかげで、最初のダンジョンで雑魚6体と遭遇した時、あんこくの性能変化(HP消費で全体攻撃→攻撃力アップするが攻撃するたびHP消費)により、やたら時間がかかってしまった。
昔ならあんこくで一層できたんだろうなあ。


攻撃がよーく外れるようになった。
後半になるにつれてより顕著に。
SFC版はそんなことなかったはず。
どれぐらい外れるかというと、
「ジャンプでたつまきをうちやぶるんだ!→ジャンプ→ミス→ジャンプ→ミス→ジャンプ→ミス→おれはしょうきにもどった!」
という状況がザラに起こるぐらい。
相対的に、100%命中する魔法や、エッジの攻撃(忍者だからか二刀流だからか知らんがまず外れない)の株が上昇。
FF3DSで出た「通常攻撃が強すぎる」という声に、過敏に反応しすぎてしまったのだろうか。
流石にこの命中率にはビキビキせざるをえない。
「槍装備時のジャンプは命中100%」という記憶があったんだけど、それってFF5からだっけか。


カイナッツォやダイダリアサン(だっけ?)の大津波に、即死効果がついた。
早い話、フォルネウスのメイルシュトローム
すっごい死ぬよ!
まさかカイナッツォにあそこまで苦労するとは思わなかった。


バハムート(敵)のメガフレアがリフレクで跳ね返せなくなっていた。
んー、SFC版で反射していた記憶があったんだけどなあ。
気のせいだろうか。


一部のボスの行動パターンが変わった。
特に顕著なのがルゲイエで、「開幕リバースガス(ダメージが回復に、回復がダメージになる)→ちりょう(全体回復)連発→リバースガス(元に戻る)→火炎放射(全体攻撃)連発→リバースガス……」てな感じで、オリジナルのルゲイエはよく覚えてないのだけれども、明らかに異なった行動パターンで苦しめてくれる。
ルゲイエを倒せなくて、ここだけでレベルを5つぐらい上げた気がする。
ちりょう一発でリディアとローザが即死っておかしくね?
回復扱いだからか、魔防上げてもシェル使ってもダメージ軽減できないし。
リバース状態ではパーティーアタックで回復するしかないのだけれども、前述の命中の低さから、ここぞという時にミスって2発目のちりょうで死ぬ始末。
これはちょっと強くしすぎじゃないか?と思いきや、どうもリバース状態のルゲイエにエリクサーをプレゼントすると、9999ダメージで即死してくれるくさい。
えー。
確かにFFだから分かるけどさあ、レイズをお見舞いしても500ダメぐらいだったんだよ?
レイズで駄目だったんだから、まさかエリクサーで死ぬなんて発想は……ねえ?
ああ、でもMAX回復だもんなあ。
そりゃ9999ぐらい出るか。
くそぅ。
っつーことは、スカルミリョーネもエリクサーで即死なのかしらん。
そこまでする相手でもないか。


グラフィック

一部のイベントに、ムービー(音声付き)が付いた。
頭身は変わらず。
素直に「DSも頑張れるんだなあ」と思えた。
割と「2D→3D化の移植反対!」てな声を聞くけど、個人的には賛成派。
だって、オリジナルと代わり映えのしない移植だったら、オリジナルやってりゃいいじゃん。
スクエニのゲームだと、クロノDSなんてその典型なんじゃ。
どうしてこの時期に生移植なんだろう。
クロノ3への足がかり?
だとしても、生移植じゃなあ。
思い入れの深いゲームだから、FF3や4みたいなリメイクならほぼ間違いなく買ったと思うけれど、生移植じゃなあ。
多少要素の追加があるといっても、GBAのFFみたいなもんでしょ。
下手したら、見た目は同じように見えてもFF4GBAみたいにゲームとして崩壊してる可能性だってあるだろうし。
生はよくないよ生は。
ぬ。


音楽

FF3ほど音楽に思い入れがなかったせいか、どの曲も違和感や反感を持つことなく受け入れられた。
あと、有名なあの曲にボーカルが付いていた。


印象深かったこと

ゼロムスは、カインがジャンプしていただけで倒せた。
他の4人は、セシル以外はビックバーン1発で3人とも朽ち果てて、唯一生きていたセシルもがぶがぶエリクサーを飲む係になっており、ほとんど役に立たなかった。
しょうきにもどった竜騎士は最強だね。


総評

上の下。
本当に命中の低さだけは何とかして欲しかった。
数少ないストレス発生源。
命中率を上げる方法はあったんだろうか。
少なくとも、ゲーム中にそんな情報はなかったような。
んー。
「おれはしょうきにもどった!」が平仮名だったのは、とてもすごくディモールト好印象だった。