無限のフロンティア

入院してから2番目にクリアしたゲーム。


操作性とか

戦闘シーンは無駄に気合いが入っているけれど、マップの方はSFCヒーロー戦記辺りを彷彿させてくれる20世紀っぷり。
そのあまりのギャップというか、どんぞこのチープさに惹かれて自ら地雷を踏みに行ったものの、特に地雷的要素はなく(人によっては戦闘が長いとかあるのかもしれないけど)、ある種の肩透かし感を食らってしまった。
踏みにいった地雷が作動しないなんて。
ああ、ダンジョン内を移動する時のフレームレートが高くなくて(30FPS以下?)、移動がなんかぎこちないのは若干アレだったかも。
スウィートホームの方がよっぽど滑らかだぜ。
慣れるまでは若干戸惑った記憶が。
ソフトリセットがないのは減点材料。
それほどリセットする機会はないとはいえ、あるのとないのとでは大違い。
セーブデータは3つで、セーブロードの時間は標準的。
あと、パーティが覚えている精神コマンドの説明は見れるのだけど、キャラの特殊能力で発動する精神(「HP30%以下の時に50%の確率でXXが発動」とか)や、敵が使ってくる精神の説明が見れるのは、少々不親切。
スパロボやってれば、説明見なくても信頼とか熱血辺りは効果が推測できるけれど、瞬電とか言われてもさっぱりわからないっつーの。


ストーリー

ストーリー展開は、まんまスパロボナムカプRPGにしたようなもん。


ストーリー進める→ボス出る→倒すと逃げる→ストーリー進める→ボス出る→倒すと逃げる→……


てな感じ。
まあ、1体1体あれだけキャラパターン凝ってるんだから、使い捨てにするのは勿体無さ過ぎるというかドッターが血反吐吐いて倒れてしまうか。
ま、ストーリーなんて戦闘を楽しむためのアクセントに過ぎないので、使い回しに関しては(゚ε゚)キニシナイ!!
ぬ、ゆにPCの辞書登録が発動した。
まあいいか。
ただ、ラスボスが、スパロボでお馴染みのアレってのはちょっとどうかと思った。
新デザインだったかもしれないけど、ラスボスぐらいオリジナルでもいいじゃん。
無理にストーリーにスパロボ要素を持ってこなくても。
どうせ持ってくるならアルフィミィ持って来いアルフィミィ
ああ、COS-MOSを邪神呼ばわりする敵がいたのには凄く好感持てたね。
そうかあ、邪神ネタはもはや公認なのかあ……


ゲーム性

戦闘は「(ナムカプ+VP1+α)÷3」って感じ?
初めのうちは通常技の種類も少ないし、援護攻撃もできないしで、ちょいと単調感が否めないけれど、レベルが上がって通常技が増えてきたり、仲間が揃って援護攻撃できるようになった後は、色々と夢が広がりんぐ。
キャンセルや援護を駆使して一人でゲージを100%溜めれると気持ちいいよね。
繋ぎをミスって途中で回避→反撃されて、閃きを消された後に魂や熱血で殴られると涙目だけど。
終盤のボスはHPが減ると毎ターン熱血or魂を使って来るので、閃き持ち以外は食らうと即死という素敵なバランス。
不屈(弱い)も鉄壁(ちょっと便利)も簡単に貫いてくれるぜ。
まあ、回復アイテムが充実しているので、死んだら生き返らせて殴り返せばいい、という実に漢らしい仕様になっております。
このゲームに求められてるのは、ドラクエみたいな絶妙なバランスではなく、ナムカプや最近のスパロボみたいな爽快感だよね。
スモークボム!スモークボム!スモークボム!
一戦闘にかかる時間が少し長めで、ボスは異様な固さを誇る(殴り甲斐有リ)ので更に長くなるけれど、ほとんど飽きずにプレイ開始からクリアまでガーッとプレイできたような気がする。
本格的に体調が良くなり始めてから(MOTHER3の時はまだ半死半生)やった最初のゲームだからかしら。


ゲーム進行はお使い一直線。
「××に行け」というのを聞き逃していない限り、そうそう迷うことはないかと。
基本的に脇道はなし。
せいぜい、リボルビングバンカーがパワーアップ(壊せる岩の種類が増える)した時に、昔の関係ないダンジョンに潜り直すかどうかを委ねられるぐらい。
まあ、ナムカプ2だと思えば、一本道でも全然OKOK。
このゲームに求められてるのはそんな自由度じゃない。


グラフィック

敵味方共によく動く戦闘と、SFC初期を思わせるマップ。
このギャップがなんともはや。
ナムカプと違ってキャラの立ち絵が安定していて、まともなグラフィックのレイジやシャオムウを見れてよかった。
あの時のままだと可哀想過ぎた。
このゲーム、電源投入後に放っておいても、確かデモ画面も何も始まらないのよね。
最近のDSのゲームはアニメOPムービーが付いているのも増えてきているようなので、ゲーム性やキャラクター性を考えれば、ナムカプみたいに付いてた方がよかったような気がする。
まあ、ゲーム本編にかなり容量食ってそうなので、その関係で無理だったんかな。


音楽

スパロボからの使い回しが多いのには少々うんざりしたけど、概ね良かったような気がする。
自分が持っている鋼鉄の孤狼や白銀の堕天使は、なんかビットレートがやたら低いIMPACTのしかなかったので、付いてきたサントラに入っていることを期待していたけれど、影も形もなくて目からヒュッケバインが出そうになった。
これだから初回限定版に付いてくるサントラは曲数が少なくて駄目なんだ。
スペシャルドラマなんてどうでもいいよもう。


総評

上の下ぐらい。
レイジとシャオムウが出ている時点で、ナムカプ好きならば買わなきゃいけないと思うんだ。
シャオムウの最強装備の1つに「すばらしき新世界」がある辺り、スタッフは分かってる。
目からスモークボムを出さざるを得ない。
スパロボ好きかどうかは、あまりというかほとんど関係ない。
アインストやアルトアイゼンが気さくに話しかけてくるわけじゃないし。