ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-

システム

エインフェリア。
何この有象無象の使い捨てキャラの群。
前作の、1人1人が重いエピソードを持っているのが好きだったのに。
ステータス欄の詳細だかは全く読んでいないので、ひょっとしたら実は深い設定があり、自分が読んでないだけなのかもしれないが、そうだとしても文字だけで表現するなっつーの。
僕に何の魅力も変わり映えもない汎用キャラの説明を懇切丁寧に一字一句読めというのか。
若本は。
御大はどこにいる。
ええい、なっとらん。


店。
素材が必要な売り物を選択するだけで、自動で素材と引き換えに買えるようにしてください。
どうして自分でわざわざ選んで売らねばならぬ。
ファミコン時代のRPGを彷彿させる親切設計だぜ。


スキル。
使えないものと使えるものの差が激しく、結局誰がプレイしても同じような構成になるのはまあいいとして。
スキルを覚えるには装備の組み合わせを色々と変えなきゃならないというのに、装備の欄に「全部外す」コマンドがないのはどうかと。
現在所持している装備で習得可能なスキルは確認できるのに、装備するのは手動でやらなくてはならないというのはちょっと。
スキル名を選択するだけで、SFC時代のRPGにたまにあった「さいきょう」コマンド(どうして最近見なくなったんだろう?)よろしく適当に装備してくれてもいいじゃん。
まあ、店のシステムと違ってこっちは無きゃ無いでいいけど、似たような匂いがして気になった。
スキルというより装備関連の不満だったかこれは。


戦闘。
比較的不満を爆発させている人が多いようだけれど、個人的にはまあまあ面白かったなと。
無駄に戦闘フィールドが広かったり、入り組んでいたり、キャラが引っかかったりするのも、まあそれはそれで。
相変わらず気を抜くと雑魚戦でも死ねるバランスだし。
ボスより強い敵がうろうろしているのは、取りようによっては理不尽とも言えるだろうけど、まあいいんでないの。
ゲームバランスは破綻仕掛けが丁度いい。
調子がいい時にセタンタに不意打ち食らって「ギロチンカット→クリティカル→ギロチンカット→死ぼんぬ」となるぐらいが最良なんだよ。
ただ、決め技の演出長いよ。
スキップしても長いよ。
まあ、スクエニだからそこら辺は諦めるしかないのかね。


光子アクション。
一見取れないような宝箱を頑張って取った時の喜びは一塩。
宝箱を開けて爆発で吹っ飛ばされると全てを投げ出したい気分になるが、それは自業自得とういことで。
複雑なアクションを要求させるくせに、あまり操作性がよろしくないのが気になった。
特に交換転送した直後。
もっと機敏に振り向いてくれ。
高いところにある宝箱の取り方が分からないということはほとんどなかったが、取り方は分かるのにそこら辺の操作性のせいであーもーうがー要らねえあんなのっ、ってなりかけることが多かった。
単純に難しいだけならまだしも、操作性が悪い結果難易度が上がっているのは頂けない。
マリオの壁ジャンプや悪魔の技は練習のし甲斐があったけれど、こちらはそんな気は微塵たりとも。


封印石。
システム自体はいいと思うけど、返還するのに必要な魔晶石、多すぎないか?
そう簡単にコンプさせる気がないのだろうけど、一体何十時間かけて稼げというのか。
そういう時間を浪費させるだけの足かせはオンラインゲームでやってくれ。


シナリオ

ドラゴンオーブを探していたら仲間が一気にいなくなってラブラブになって消滅して終わり。
えー。
何この底の浅さ。
ナッパのエネルギー波で空いた穴ぐらいの深さは欲しいっつの。
そもそも「ドラゴンオーブ」って名前、「力こそパワー」並に意味が重複していると思うのだが。
「オーブ」って「龍玉」だよなぁ。


最初の頃はどう前作レナスに繋がるのだろうとワクテカしていたのに、はいはい歴史改竄平行世界ワロスワロスしょんぼりっく。
レザードの変態っぷりを堪能するぐらいしか、楽しめる要素ないっす。
あー、序盤のお使いっぷりには閉口するしかなかったけれど、時折入る仲間とのやり取りも少しは楽しめたかな。
後半は花王愛の劇場が繰り広げられてうんざりだったけど。


さすがに。
やっていないからFF12とは比較できないが、美麗さではこれまでやったことがあるゲームの中で一番だったかもしれない。
まあ、CGを見るためにゲームやっているわけではないのだから、比較的些細な要素だけど。
CGに力を入れる暇があったら、もうちょいシナリオを何とかしなさい。


音楽

印象、記憶共に無し。


総評

上の下ぐらい。
突っ込みどころが多かったのでなんだかんだで楽しめたけど、本来したかった楽しみ方と大きく逸脱しているのでなんだかなぁ。
個人的には戦闘が楽しめたからいいけど、楽しめなかった人も多いみたいだし、そういう人はこのシナリオと相成って悲惨だったろうな。
合掌。
今のスクエニは、ファンを裏切る続編&リメイクしか出せないのだろうか。
FF7ACはファンアイテムとしては合格だったと思うけれど、数少ない成功例がゲームじゃないという辺りが。
なんとも。
南無。
FF3はどうだったんだろう。
おそらく、いずれ買うことになるだろうし、その時まで楽しみに?取っておくことにしますか。