ペルソナ3

ルシファーとサタンを作ったら、予想通りのミックスレイドを習得。
はいはい、ハルマゲドンハルマゲドン。
で、ラスボス前の2人は哀れなほどにコキャっと死に耐えたわけだが、ラスボスは未だかつてない数の形態を持っていたため、ハルマゲドン1発では戦闘は終了せず。
はいはい、(ハルマゲドン→ソーマ)×α。
終了。
ちょーきんぱくしたせんとうでした。
ペル2の隠しダンジョンのボスみたいに、せめて最終形態ぐらい魔封波返しをつけてあげてればよかったのに。
クリア時間は67時間。
意識を失ったり点けっぱなしで他のことをしていたことも多かったので、リセットや全滅で失われた時間を加味しても正味60時間ぐらいですかな。


操作性

パッドリセットもロードもなく、やり直しが面倒。
ボス戦突入後の準備不足発覚時とか会話で選択肢をミスった時とか、結構リセットしたい機会は多いというのに。
△ボタンで開くメニューからタイトル画面に戻ることはできるが、タイトル画面ですることっていったらロードゲームしかないっつーの。
△メニューから直接ロードさせい。
リセット押した後に画面を見ずに○ボタンを連射しているだけでセーブデータ1をロードしてくれることが、唯一の救い。
全滅した後に比較的長い演出が入る(30秒ぐらい?)のもマイナス。
リセットした方が早いような気もするが、起動時間を考えるとどっこいどっこいのような、微妙な時間。
こと、リセットとかロード関係に関しては、最低クラスですなこのゲーム。


所持ペルソナのアルカナを一覧で確認できない。
コミュレベルを上げるためには所持ペルソナのアルカナが重要なのだが、1つ1つ詳細を見なければ分からないというunk0仕様。
ベルベットルームだと一覧にちゃんとアルカナも表示されているのに。
種族が従来のメガテンと同じだったら、グルルは凶鳥、ランダは鬼女とすぐに結びつけることができるが、グルルは月、ランダは魔術師とか言われてもピンと来ないっつーの。
死神アリスはそれっぽいなぁと思ったけれども。
また、戦闘中にペルソナの詳細を見る時は□ボタンなのだが、△メニューでペルソナの詳細を見る時は○ボタンというちぐはぐな設定がされている。
それだけならまだいいが、△メニュー中にペルソナに合わせて□ボタンを押すと「このペルソナを削除しますか?」とか聞かれるからタチが悪い。
詳細を見ようとして削除しますかダイアログを表示してしまい、おっかなびっくり「いいえ」を選択することなんてしょっちゅうですよ。
また、戦闘中のペルソナ付け替えは、○ボタン1発で住むので何のストレスも溜まらない。
逆にすんなり替えられ過ぎて間違ったペルソナをつけちゃうこともたまにあったが、それは自己責任なので全く問題なし。
が、△メニュー中にペルソナを装備するためには「○ボタンで選択して詳細画面を出す→詳細画面で○ボタンを押して確認ダイアログを出す→「はい」で装備完了」という3ステップの手順を踏まなくてはならないため、非常に面倒くさい。
なにこのunk0仕様。


スキルの詳細を見る方法が面倒。
ペルソナの詳細画面を開くと、メガテンユーザには慣れ親しんでいるステータス画面が開いてスキルの一覧が表示されるが、そこでスキルの効果を確認することができない。
ジオとかポズムディとかなら今更確認する必要はないが、「明けの明星」「死んでくれる?」とか、一部のペルソナしか覚えることができないスキルの効果なんて詳細を見なきゃ分からないっつーの。
スキルの詳細は△メニューの「SKILL」から一覧形式で確認できるのだが、そこからはそのスキルを誰が所持しているの知る術がないというガッカリ仕様。
なに、この連動性のなさ。
スパロボを見習え。
スパロボもそれほど素晴らしいインタフェースではないが、それでもシリーズが進むごとにちゃんと改良されているというのに。
だめだね。


メッセージ速度を変更できない。
BI・CHI・GU・SO。


とりあえず、大部分の操作性回りはunk0。
唯一の救いは、一番時間を割くであろう戦闘画面の操作性が良好だということ。
戦闘中までストレスを溜めさせるような作りだったら、この長いゲームを放り投げていた可能性大。
助かった。


シナリオ

いまいち。
安易にキャラを殺しすぎ。
敵のキャラが立ってない。
学園生活を送りながら戦う、という設定は悪くはないと思うのだが、緊迫したシーンよりのっぺりとしたシーンの方が圧倒的に多い(割合としては0.5:9.5ぐらい)ため、盛り上がりに欠ける。
など。
このシリーズ、キャラの描き方は初代が一番上手かったような気がする。
ツーハンアクス片手に「ペペペペペ」と呻いていた狂人が懐かしいぜ。
2以降は、なんか狙いすぎている感がプンプン漂っていて鼻につく。
そもそも、メガテンのストーリー部分なんて、ダンジョン探索のおまけ程度でいいんだよ。
真シリーズや初代ペルソナぐらいの割合で。
こちとら黙々とダンジョンに潜って淡々とレベルを上げて揚々と合体したいだけだというのに、「期末試験が近いからダンジョン潜らせてやらねえよまさに外道」という足かせっぷりがクソナイス。
プレイ前にアイギスの絵を見た時、なんかこうピピピと感じるものがあったのだが、実際に物語を終わらせてみると一山いくらの中に埋もれました。


ゲーム性

このゲームの華。
ここがしっかりしていなきゃ折れましたな。
気を抜けば雑魚戦でも全滅の可能性を孕んでいる際どいバランス。
ボス戦は、入念な準備をしなければ瞬殺されるような厳しい戦いがゴロゴロ。
強いペルソナを合体で生み出した時の喜び。
強い装備を拾った時の感激。
調子のいい時に先制されて耐性のあるペルソナに付け替える間もなく呪殺される悲しみ。
あと一撃食らったら死ぬという時に、アバオ亜空の魂が宿ったかのようにひらりひらりと避けまくり、九死に一生を得た時の安堵。
全く歯が立たなかったボスに、入念な準備をして完封勝利した時の達成感。
うん、楽しかった。


まあ、不満がないわけじゃない。
主人公以外の仲間はオートで行動するのだが、これがなかなかにお馬鹿。
ボス相手にハマやムドを使う姿は全盛期のクリフトを彷彿とさせ、へへ、涙が滲んでモニタがよく見えねえや。
まあ、一度駄目だった行動はもう取らないし、アナライズ済みだと最初から反射吸収される行動は取らないので、クリフトと同じ扱いをするのはかわいそうか。
が、しかし、やっぱり、こう。
作戦である程度行動を指定することができるのだが。
例えば「ダウンさせろ」は、敵の弱点を付く攻撃を行い、かつダウンした敵に追撃して起こすようなことはしないのでよく使う作戦なのだが、敵5匹全員雷が弱点でも1匹1匹丹念にジオダインをぶちかましていくという、時間とSPの勿体無いお化けフュージョンVerが出てきそうな奇行を拝むことができる。
いや、あんた、マハジオダイン持ってるから。
そっち使おうよ?
「自由に行動しろ」を選ぶとそういう状況の時に全体攻撃してくれることもあるのだが、自由に行動しすぎるせいで雑魚相手にタルンダとかラクカジャとか使い始める始末。
いや、全体攻撃すれば戦闘終了だから。
補助魔法使う必要ないの、分かるよね?
「回復・補助に専念しろ」は文字通り専念してくれるし、あと一撃攻撃を加えれば戦闘終了になるような状況だとちゃんと攻撃してくれるので、かなり使い勝手がいい作戦なのだが、メギドラなどの全体攻撃を食らって全員死にかけても、メディラマなどの全体回復じゃなくてディアラマで一人一人回復しようとすることが。
間に合わないしそれ。
まあ、まだディアラマならよしとしよう。
SPの残りが僅かになってくると、まだディアラマを使えるだけ残っているにも関わらず、傷薬を使い出してしまう悲劇。
とまあ、全体的にお馬鹿すぎ。
ドラクエ4は現役でやらず、クリフトの活躍っぷりなどをたっぷり聞いて覚悟してからプレイしたため、それほど憤ることはなかったが、前情報なしでプレイしていたら、こういう気持ちだったのかなぁと少し考え込んでしまったり。
戦闘の難易度が高めなのは、AIが馬鹿だというのが滅茶苦茶大きいような。


まあ、その点をひっくるめて考えても、個人的にはいいバランスでした。


音楽

日常から戦闘に至るまで、かなりの割合の曲がボーカル入り。
ボーカルといっても、ヒットポイント回復するなら傷薬と宝玉で♪などと流れているわけではなく、タシロ♪とかランラン♪とかああドラクゥ♪そんな感じの。
音楽のジャンルとか形態?とかには疎いんで、なんと呼んでいいのか分からないが、まあそういうの。
最初は「ほう」「へえ」「ふむむ」などと驚いたものだが、慣れると普通のBGMになりました。
ラスボス戦で非常に馴染みのある旋律というかラーララー♪が流れてきて「こう来たかっ」と唸らされてしまったが、唸らされた曲はそれぐらいだったかな。
やはりベルベットルームはよい。


「仲魔」ではなく「ペルソナ」なので、真3のように3Dモデリングされた悪魔がグリグリ動くということはないのだが、でもやはり元絵のイメージを損なうことなく3D化されたペルソナを見るのは、なんかこう感慨深いものが。
真3からの流用も多いが、それはまあ仕方ないだろうし、使える物を使うという思想は嫌いじゃない(KOFの庵はさすがに95から使い回し過ぎているとは思う)ので、万事問題なし。
また、ストーリーの進み具合に街並みが微妙に変化したり、結構な頻度で山場でアニメが挿入されたりと、満足できるレベル。
ただ、なんかアニメのキャラの造詣にちょっと違和感を感じるんだよなぁ。
なんだろう。
頭身が高いのかな。
キャプ翼ほどじゃないけれども。


総評

上の下ぐらい。
戦闘以外は個人的に標準より下回っているが、戦闘で何とかカバーしてそれぐらいに落ち着いている感じ。
長くダラダラ楽しめます。
特に変わり映えしないようだし、2周目をやることはないでしょうな。