ルミナスアーク

入院中にクリアしたゲーム5。
会社帰りのテレッテ夫妻に頼んで買ってきてもらったゲーム。
「2はギャルギャルしたRPGっぽいゲームだった気がする」という印象しかなかった。
実際はSRPGだった。


操作性とか

想定通りソフトリセットがなかった。
もういい。
タクティクスオウガみたいに全体マップがあり、クリア済みのポイントの上を通過する時、FFTみたいに一定の確率で強制戦闘が発生する。
当然、うざいのでリセットするしかない。
が、ソフトリセットはない。
ブチ切れですよ。


戦闘パートで「中断」なるコマンドがあるが、再開してもセーブデータが消えることなく、何回でもロードすることができる。
だったら「セーブ」でいいじゃん、紛らわしい。


戦闘パートで移動する順路を決めることができない。
特に爆弾があったり落とし穴があったりするマップがあるわけじゃないので、ゲーム上はあまり問題ないのだが、中には段差の移動に非常に時間がかかるキャラがおり、結果的には同じポイントに行くにしても、段差を通るルートと通らないルートとでは3秒以上の差が出ることもあるので、気まぐれであっち行ってみたりこっち行ってみたりせず、自分で決められるようにして欲しかった。
というかもっとシャキシャキ歩け。


ストーリー

竜の血が流れているらしいが、竜化も何もしないので普通の人間にしか見えない主人公(弟はちょっと化ける)と、魔女という肩書きのハルヒが、神殺しをする話。
うん、極めてどうでもいい話であった。
昔は「謎の少女」ってえと、物静かなキャラが多かったと思うけど、最近はツンデレを曲解して生まれたと思われるDQNが増えてきた気がする。
銀髪か薄い青髪率が高いというのは共通してるかな。
若本がいたけど、ただのバカだった。
悲しかった。


ゲーム性

「イベントパート→戦闘パート」を繰り返す、一般的なSRPG。
マップで自分で目的地を選ぶタイプなので、寄り道してレベル上げしようと思えばいくらでも上げられる。
周りにどうしようもない雑魚しかいなくなっても、味方に回復魔法の4発でもかければすぐにレベルが上がる(経験値100でレベルアップで、回復or補助は固定で30入る)ので、その気になれば一瞬でバランスさようなら。
結果的に「攻撃も出来て回復or補助も出来る」キャラのレベルがどんどん上がり、「攻撃しかできない」キャラはよほど丁寧にトドメを回して上げない限りレベルは置いて行かれる一方になり、毎回トドメを刺していったといても、その時点の雑魚の最強レベルちょいぐらいまでしか上げることはできない(レベルが5つぐらい高くなると6とかしかもらえない)
まあ、そんなことをする必要がないぐらいヌルゲーだし、イベント戦闘時の暇な時に小まめに回復しているだけで、キャラによってはボスのレベルより10ぐらい高くなったりするので、わざわざゲーム進行を止めてまでレベル上げする必要は全くない。
また、こんなにもレベルが上がりやすいのに、レベルアップ時にHPMPが全快するので、それこそ猪突猛進だけで全て事足りる。
死にそうになったら敵を倒して回復だ。
攻撃が最強の防御すぎる。
2の方も、「戦闘が単調すぎる」とか「ぬるすぎる」という声がよく聞こえていたような。
キャラゲーにしてもちょっとね。


攻撃したり食らったりする度にゲージ(上限LV3)が溜まり、それを消費して必殺技を出せる。
更に、イベントが進んでキャラの仲が良くなった状態で、LV3溜まった状態で一定範囲内に集まると、協力技を出すことも。
……けど、LV3なんて、よほどちんたらやらない限り溜まらない。
というか、一度も溜まった記憶がない。
2人協力技だって現実的じゃないのに、5、6人協力技なんて正気の沙汰じゃない。
シャッフル同盟拳の方がよっぽど乱発できるわ。
発動時のカットインのために詰め込んだ要素でしょうな。
ゲームのバランスと噛み合ってない。
ああ、そういやゲージを上げるアイテムがあったっけっか。
それを使えということなんかな。
そこまでする必要ないけれども。


戦闘終了後に、戦闘に参加していたキャラとの会話パートがあるのだが、そこで好感度を最高にしても、CGがあるキャラとないキャラがある。
えー、男でも用意されてるキャラがいるのに、女で用意されていないキャラがいるって、なんか、この手のゲームだと珍しいというか、あれ、おかしいな、画面が滲んで文字が読めないや、へへ。


なんか武器強化システムっぽいのがあったけど、一回も利用しなかった。
1マップ終われば新しい装備が売っていることなんてザラなのに、その度に強化していたら金がいくらあってもたりん。
というか、強化できる場所が世界に1箇所しかないので、そこに行くまでに3回はエンカウントする。
没。


グラフィック

力を入れているだろう箇所だけあって、立ち絵やイベントCGは素直に綺麗だったと思う。
ああそうか、OPムービーなんて作ってたから中身がスカスカになったのか。


音楽

光田氏が手がけているということでちょっと期待したけれど、これぞという曲はなかった。
声優の起用には相当力が入っていた気がする。
若本と平野綾しか覚えてないけど。


総評

中の下。
「詰め込んでみましたー」という匂いがプンプンする噛み合ってない部分が、多数見受けられた。
1とあまり変わらなさそうだし、安くなったとしても2をやることはないでしょうな。