キラークイーン

健速作品。
wikipediaからあらすじを引用。

見知らぬ閉鎖的な場所に13人の男女が連れ込まれた。13人には首輪が掛けられ、PDAが一人一つずつ部屋に置かれていた。トランプを模したPDAには、犯人のものと思われる指令が書かれていた。
13台のPDAには、トランプの数字13個が一つずつ書かれている。その13個ある数字に対応して首輪の条件が設定されている。また9つのルールが存在し、基本ルールであるルール1と2は全員に、ルール3以降については一人につき2つが提示されている。72時間以内にこの「ゲーム」をクリアできなければ、全員首輪の仕掛けにより死亡する。自身に提示された解除条件は隠さなければならない。そして、解除条件には殺人を促すものが含まれていた・・・。
13人は生き残るため、この狂気めいた状況を受け入れ、ゲームに参加するしかなかった。謎渦巻いたサバイバルゲームが今、始まる。

早い話、バトロワ
作中でも仄めかされていたような。
まあ、バトロワ見たことないんだけどさ。
ただ、殺し合いがメインではなく、推理や葛藤、駆け引き等の人間ドラマがメインになっており、バトロワ的なものを望んでいると肩透かしになるかも。
まあ、バトロワ見たことないんだけどさ。(しつこい)


シナリオは2つ。
1つ目をクリアすると2つ目が出現する。
合計10時間前後ぐらいだったろうか。
選択肢はなく一本道。
鬼哭街とかその頃は、選択肢がない一本道のノベルはかなりレアだったろうが、昨今ではひぐらしのこともあり、さほど目新しくはなくなっているような気がする。


物語に関しては、少しでも振れると即ネタバレに直結しかねない(ネタバレ画像貼っていた人間が何を言う)ので深くは語らないとして。
Aというシナリオでは敵だったキャラがBというシナリオでは仲間だったり、Aでは会う前に死亡していたキャラとBでは生存しているうちに会えたり、その逆もあったりと、なんとなくFate的なものを感じた。
なので、主人公(=プレイヤー)が預かり知らぬ所で起こった戦闘(特に死者が出た場合)も、場合によってはFateのように見せて欲しかった。
でもまあ、主人公とプレイヤーの情報量を同じにするという点では、これはこれでありなのか。


惜しい点としては、ちょっと物語として無理がある点(特にシナリオ2)と、肩透かしのキャラ(活躍しそうな容姿や設定なのに……)がいる点。
大幅な変更と共にPS2に移植されるので、どちらも改善されることを期待するしか。
前者に関しては、ひぐらしがあんな有様になっちゃったことを考えると、シナリオ2自体がPS2でそのままやるには無理だし。
後者に関しては、ゲーム中のおまけでも「大人の事情が云々」言ってたし、PS2のOHPを見る限り割とシナリオが増えそうな感じがするので、こっちは問題なさげ。
ただ、Fateほど設定が深くないし舞台の自由度も限られているので、あまりシナリオを増やしてもちょいと冗長になるような。
こればかりは、ライターの手腕を持ってしても仕方ないような気がする。


音楽は普通。
普段は大人しいというかむしろ地味目(ボリュームも低いような)だが、盛り上げるべき所ではちゃんと盛り上げてくれるので、空気にはなっていない。
あまり知っている声優はいなかったけれど、演技も特に問題なし。


絵は、構図がちょっとアレなのが散見されるので、もうちょい頑張って欲しかった。
でもまあ、同人だしね。
他が商業レベルなんだから、ここぐらいは同人レベルでもいいじゃない。




総合的に見ると、上の下ぐらい。
これはPS2版が出たら買うしかない。
忘れないうちに欲しい物リストに追加しておこう。