沙都子 in 地下祭具殿
原作
「あっはっはっはっはっは!!! 今頃、罪が分かったかい?! あんたはそれを悟史くんの時にしなかった!! だから悟史くんは虫けらのように殺されてしまったんだ!! あんたは悟史くんを救える百億の瞬間を見捨てた、見殺した!! そうさ、それがあんたの罪なのさッ!!!」
「……ッぎゃああッ!!!」
言い終わらない内に、私は手にしたナイフを沙都子の右腕の内側に力いっぱい刺し込んだ。
一心拍遅れてから、ぶくぶくと鮮血が溢れ出す。
……古手梨花のあのざまに比べたら地味なもんだった。
ぐりぐりと刃を捻じ込んでやると、沙都子が歯が欠けそうになるくらいに食いしばりながら、涙を零していた。
「やめてええぇえやめてええぇ!! 沙都子を殺さないで!! 許してあげて!! 私はどうなってもいいから…沙都子を許してあげて!!」
PS2
「あっはっはっはっはっは!!! 今頃、罪が分かったかい?! あんたはそれを悟史くんの時にしなかった!! だから悟史くんは虫けらのように殺されてしまったんだ!!
「あんたは悟史くんを救える百億の瞬間を見捨てた、見殺した!! そうさ、それがあんたの罪なのさッ!!!」
「……ッぎゃああッ!!!」
言い終わらない内に、私は手にしたナイフを沙都子の右腕の内側に力いっぱい刺し込んだ。沙都子が歯が欠けそうになるくらいに食いしばりながら、涙を零していた。
一心拍遅れてから、ぶくぶくと鮮血が溢れ出す。
……古手梨花のあのざまに比べたら地味なもんだった。
ぐりぐりと刃を捻じ込んでやると、「やめてええぇえやめてええぇ!! 沙都子を殺さないで!! 許してあげて!! 私はどうなってもいいから…沙都子を許してあげて!!」
他にも大分削られていたが、まあ拷問シーンの冒頭部分だけを。
PS2版の方は「ナイフ」「血」「肉」「骨」などといった単語が出ないから、PS2版から入った人は何をされているのか分からないんじゃないか。
俺もアニメを思い出して削られたシーンを補完しないとちとつらかったし。
爪剥ぎの方もそうだったが、削られた量があまりにも多すぎるため、詩音にしても沙都子にしても、耐えた強さがいまいち伝ってこない。
原作では詩音の心の台詞だった
「そうさ、今叫んでいるお前はあの時の私。どんなに叫んだって、届かない、救えない、助けられない!!お前はそこで救えない苦しみを味わうがいい!!!」
がアニメ版では口に出して魅音に叫んだ台詞だったりと、部分的にではあるがアニメの方が(個人的に)優れた表現だったちらほら。
PS2版より更にいっそう端折られていたアニメではあったが、いい部分はよかったんだな、やっぱり。
ね、由良さん。