智代アフター

世間一般での評判は、あまり芳しくなかったようだけれど。

操作性

いつものシステムなので、特に操作に戸惑うことはない。
まあ、「いつも通り」だからこそ欠点もそっくりそのままなのだろうが、既に馴染み過ぎていて欠点なんか忘れちゃったわ。
System4.Xと同じような感じかね。


ストーリー

人間賛歌。
「智代にスポットを当てた物語」ではなく、「だーまえが語るために智代というキャラクターを使用した物語」という捉え方がしっくりくるかも。
発売からいい加減時間が経ち、ある程度情報を得た上でプレイした自分は落ち着いてそのように受け取ることができるものの、「智代タンハァhァ」と息巻いて発売日に買った人間にとっては、恋愛を期待してスクールディズを買ってしまったのと同じぐらいのN2地雷だったのかも知れぬ。
いつもと変わら麻枝節ってことですな。
1つ違う点といえば、願いを現実にできる少女がいるわけでもなく、願いを叶えることができる妖狐がいるわけでもなく、法力を使える主人公がいるわけでもなく、平行世界を旅して光の玉を集めたわけでもないので、奇跡が起こらなかったということぐらいか。
個人的には、前半のギャグ部分も楽しめたし、後半の麻枝節全開部分にも反発はなかったので、まあいいんでないかな。
世間ではワンパターンとかいい加減人死にで泣きを誘うのはやめろとかいう意見が多いようだが、遥か昔、それこそMOONの頃から続いてきた作風を今更否定するのは、お門違いだと思うのだが。
もうそういう作風だと分かり切っているのだから、合わなければやらなければいいのに。
それこそ「勇者にギガデインを覚えさせるのはワンパターンだからやめろ」「しんのゆうしゃに人死にで笑いを誘うのはやめろ」「俺にシャドウゲイトをネタにするのはやめろ」と言うのと同じこと。
あと、あちこちで言われているように、クリア後のおまけのRPGは相当気合い入ってます。
ラストまで行っておきながらクリアしてないクチだけど。
制限時間無しでまったりとレベル上げ&アイテム集めさせて欲しかったっす。


音楽

Light Colorsがあれば細かいことはいいんじゃないかな。
keyなので他の曲ももちろん相当レベル高いが、Light Colorsがあればいいや。


いたる絵ではないが、違和感なし。
というか、いたる絵にそれほど思い入れがあるわけじゃないので、こっちの方が好き。
OPムービーも、いつもと変わらぬ雰囲気で安心できる。
有名な(元)MAD作家を起用したエフェクト派手派手のムービーもいいが、やはりKeyはこうでなくちゃね。


総評

上の下ぐらい?
麻枝テイストをどこまで受け入れることができるか、それに全てがかかってるような気がする。
まあ、合わなくてもLight ColorsとおまけRPGで元は取れるでしょう。