鼻の中のかさぶた

2週間ほど前にひいた風邪で鼻をかみすぎたことにより傷ついた粘膜が、かさぶたになっている。
「鼻をかむ→更にかむ→それでもかむ→出血」というのは鼻風邪時の黄金パターンのため、かさぶたができるのは珍しいことではない。
かさぶたができていてもちょっと気になるかなぁという程度で、日常生活を謳歌する分にはまったく支障はない。
だが、ただ1つ問題がある。
それは、見た目。
紛うことなき正真正銘のかさぶたなのだが、他の人からはどう見ても鼻くそです、ありがとうございました。
鼻の奥の方にあるので平時は見えないのだが、アングルによってはチラリズムを発揮することがあるため、油断は禁物。
一瞬でも見られてしまったら、相手は直ちにソワソワし始め、鼻くその秘密をそっと鼻くそうとするか、「鼻くそ見えてますよ」と進言するか、見なかったふりをするか、善意と良心と羞恥の狭間で恋する乙女心の如く激震フリーザすることになるだろうが、ただ一つ確実に言えるのは「俺の株が下がる」こと。
かさぶただと分かってもらえれば万事解決威風堂々波乱万丈熱血必中サンアタック乱れ撃ちなのだが、鼻くそだと思われている限り支持率は下がる一方。
モリと肩を並べるぐらいの低支持率はまっぴらごめんだ。
そのことを憂い、3日ほど前に意を決して「ンーー」という裂帛の気合と共にベリリと引き剥がすことに成功したのだが、ツキノヨルロチノチニクルフイオリのジャンプ攻撃を遥かに凌駕する速度で再流血してしまい、鼻に触るだけで体力の6割を持っていかれる苦痛に苛まれるバッドコンディションを2日ほどでようやく乗り越え、今に至る。
かさぶたのサイズは前作の1.2倍とうい超ボリューム。
某大作RPGもビックリさ。
というわけで、鼻の中にかさぶたができている人を見かけたら、何も言わずに心の中でそっと応援してあげよう。
君と僕との約束だ。