スーパードラッケン

時空の旅人をクリアするという、従来の常識では不可能とまで言われていた偉業を成し遂げてしまったことにより、さながら半身を失ったかの如くぽっかりと胸に空いてしまった穴を埋めるため、先人達が
「あれだけには手を出しちゃいけねえ。海神様の祟りが起こるぞ。」
と、口を揃えて警笛を鳴らしていた『スーパードラッケン』をプレイしてみた。
……なんなんだこれは一体。
こんなのドラッケンじゃねえ。
スペランカー2やスパルタンX2と同じ匂いを感じるぞ。
軽い絶望を感じながら5分ほどプレイしてフィールドに出てみたら、あの懐かしい広大なフィールドが僕らを待っていた。
――嗚呼、この景色を再び眼下に収めるため、僕たちはこれまで生きてきたんだ。
などと18フレームほど感慨に浸っていたのも束の間、マップは四角くないし墓はないし敵は見えるし戦闘中に音楽は鳴るしで、ほとんどの点が初代から改善されてしまっており、
「美智子ももう大人なんだな……」
と、娘の成長を嬉しく思う反面寂しさを感じてしまう父親の心情を演出してみた。
チガウデショ。
ナニモチガウデショ。
ケムコのゲームってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
一緒にプレイしている奴といつ喧嘩が始まってもお以下略。