「実家」という言葉の定義

以前、蜘の人と夢の人が互いに「実家」という言葉を異なる意味で解釈していて、ちぐはぐな会話になっていたことがあった。
自分は何が原因で会話がズレているのかなんとなく分かっていたが、わざわざ説明に入るのは面倒なのでそこら辺でローゼンメイデンを読んでいたような気がする。
で、ふとそのことを思い出したのでちょいとばっかしぐぐってみた。

http://www.melma.com/mag/83/m00083983/a00000249.html

転勤族だった自分は「実家どこ?」と聞かれて返答に窮したことが幾度かあったので、度々「実家」という言葉の定義に疑問を感じていたが、そもそもその定義自体がはっきりしていないようで。
そりゃ答えられないわな。
産まれた家を実家とするのなら、同じ姉弟でも唯一里帰り出産だった姉は自分と実家が違うってことになるし。
たまに「やーいやーい、この三沢人ー。米軍の戦車に弾かれて死んじまえー」とか言ってけなしてたような気がしないでもないが、腹も種も違わないのに兄弟で実家が違うと言われるとなんか違和感があるのは確かだ。
とまあ、「実家」という言葉の意味が曖昧なのは分かったとして、冒頭に書いた会話が噛み合わなかった原因というのは実は別にあり、純粋に蜘の人が間違っていただけという単純明快な理由だった。
そのことを蜘の人に教えてあげればよかったのだろうが、「まあ蜘の人が言葉を間違って覚えてるのはいつものことだし」と静観し、ローゼンメイデンの2巻に手を伸ばしていたような気がする。
前述の通り「実家」の定義が適当なのは事実なのだが、実際そうころころ転勤する人は少ないので、大抵は「実家」という言葉を「両親が住んでいる家」という意味で使っていると思う。
では、両親の所在地が変わった経験がある人の使う「実家」という言葉は、一体どのような意味を指すのだろうか。
そこら辺は人によって違ってくるだろうが、自分が幼少の頃から所在地が変わらない場所、すなわち「親の祖父母が住んでいる家」を指すことが多いと思われる。
昔他県に住んでいたという蜘の人もおそらくそのような意味合いで使っていたと思うし、親が「実家」というと六ヶ所村に住んでいる祖父母の家のことを指していたので、自分も幼い頃は「実家」という言葉の意味は祖父母が住んでいる家のことだと思っていた。
今でも混同して(というより敢えて)そのような意味で使っているので、多分夢の人は俺が「帰省する」と言うと六ヶ所村に行くと思っているのだろうが、それはそれで。
まあ、さっちんをザジィと聞き間違えて「バル〜ン」と咆えるという2段階のミスを平然とやってのける蜘の人のことだから「実家」という言葉も更に一歩斜め上を行く意味で捉えているかもしれないが、そこまではさすがに予測できないので後は神のみぞ知るといったところか。